『監督が訴えたかったのは、“暴力はいけないこと”』
TVでのそんなコメントに惹かれて、苦手な暴力映画を
観に行ってしまった。
パッチギ!などで有名な井筒監督の最新作「ヒーローショー」。
予想以上に、日曜日の映画館はガラガラだった。
R15指定だから16才以上の子に、
たくさん見てもらいたいと思う。
映画の中の若者が口にする「ゲームセット」「生き直し」。
都合の悪い世界から良い世界へと、
やり直しがきかない現実はくたびれてしまうから、
何も感じないふり、何も考えないふり。
そして事態は悪化をたどっていってしまう。
彼らの浅はかさは、自分の中にもないだろうか?
映画の中では通りすがりの「母親」の振る舞いが目につくよう、
意図的に仕組まれている。
そういうところにも、監督は一過言ありそうだ。
日常的に、他人に対して腹立たしく感じることが多くなった。
当たり前のことを言葉にしていかなくちゃならないなんて
すごくくたびれる世の中だなぁ。
でも、そうせざるおえないんだなぁ。
ハイな気分でいることだけが幸せなんじゃない。
良いときもあるし、悪いときもある。
そんな風に、人生ってもっと深みのあるものなんだと思えれば
少し楽になれるんじゃないかと思うけれど、
そう簡単にはいかないし。
私たち大人がしっかり認識して、
子供たちに言っていかないといけないと思った。
でないと悪い状況はこれからもっともっと加速するんじゃないかと想像して、
少し怖くなった。
http://www.hero-show.jp/
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